菱野温泉 薬師館

水風呂

800年の冷温泉の水風呂で『ととのう』温泉水を利用した水風呂の中の水風呂

800年の冷温泉の水風呂で『ととのう』

湧水の町・小諸

安山岩質の標高2,568mの複合火山である浅間山。
長野県小諸市の水はその浅間山麓の湧水を利用しており、国内でも少ない湧水と深井戸の水で滅菌処理だけで飲用できる非常に良質で貴重な水です。

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濃厚な温泉成分を味わえる水風呂

菱野温泉薬師の湯は江戸時代から14℃の温泉成分がある冷温泉の水風呂として利用されてきました。浴場は男女別で41℃の湯温泉と14℃の冷温泉があります。
温泉浴と冷泉浴を交互に繰り返すことで血行が良くなり、疲労回復が促されるといわれています。

濃厚な温泉成分を味わえる水風呂イメージ

伝統の入浴方法

交互浴を5回ほど繰り返すことでいわゆる「ととのう」状態を体感することができます。
初心者の方は、最初に体を温め、冷温泉に足首から15秒ほど入り湯温泉で温まり、冷温泉で腰まで15秒ほど浸かり、3度目の湯温泉で温まり冷温泉で肩まで30秒ほど浸かることで簡易的に交互浴を体験することができます。

地元のお客様も体調を整えるために交互浴される方が多いんです!

伝統の入浴方法イメージ

菱野温泉の歴史

建久ニ年(1191年)稲村龍洞(いなむらりゅうどう)と呼ばれる馬宰士(ばさいじ)が戦により負傷し菱野にある洞窟に籠った。夜、龍洞の枕元に光の中に如来の尊体が現れ、「吾はこの草涌にあること二百余年誰一人として訪うものなく、只窟内荒廃して霊顕光明共に草律に埋らる。今吾は汝の正しき心と厚き信念を知る。依って汝に其の傷を癒する道を授けん。即ち此の南方四丁の位置に霊泉湧く、汝吾を彼の地に遷し、霊泉に浴さばその傷速に平癒すべし」とのお告げをきき、不思議に思い付近を捜すと湧出する霊泉を発見した。龍洞は早速霊泉に浴したところ、日ならずして平癒し以前より壮健な身体になった。龍洞は大いに悦び、早速堂宇を建設して薬師如来の尊体をこの場所に鎮座した。

元和三年(1617) 初代小諸藩主・仙谷秀久の息子、2代目小諸藩主・仙石忠政公の愛娘が病に襲われ、医薬が効かなく苦悩の日々を送っていた。
ある日、この霊泉に目が向けられ、薬師に祈願を凝らして入浴すると、不思議にも日ならずして平癒した。
仙石家では大いに喜び、湯主・荻原家に対して「効験多いこの霊泉を、世に知らせざるは惜しきことなり」と、青銅五十貫文を賜り、薬師堂ならびに湯小屋を建てるよう言い渡した。湯主は、入湯者一人につき三文の入湯料を取り、うち一文を湯運上として上納することが定められた。 即ち、これが菱野温泉(薬師館)の営業開始の第一歩である。

参考出典:小諸市教育委員会発行 小諸市誌近現代篇より

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